朝日がまぶしい、朝一番の園庭。

年少さん３人で何やらヒソヒソ。

でも時折、頭をさすっている姿も見られます。

「だいじょうぶ  きょう さんかんだから  おかあさん  あとで  きてくれるからね」

と、までは言ってないでしょうが、お友だちが傍にいてくれると安心です。

ま、そんな光景を垣間見て、ちょっと気持ちがほっこりとしていたところ、これまた遠くからから

年長さんの甲高い叫び声。

「せんせー むし むしむし！」

かなりの興奮状態でやってきて、腕を引っ張り必死で連れていこうとする。

「わかった わかった 行くからちょっとまって」

「はやく！はやく！」「ずごい むし！」

「え、どれどれ？？」

「うっわーーーーー！！！！！！」

アボリジニのアートを思わせるような模様。

はねの形がヘン。

マンガのような眼のつきかた。

５０年近く、いや、５１年生きてきて初めて見ました。

もはや南国か。

子どもたちに、

「見たことない虫発見したら名前つけれるねんで、名前つけたら？」

数秒後、

「イッシュンゴー！」

「イッシュンゴー？ なんでイッシュンゴーなん？」

「・・・・・」

「図鑑！図鑑！図鑑で調べてみよう」

図鑑で調べても載っていない。（もちろん、イッシュンゴ―では調べてません）

それ何分か経って「あれ、さっきの虫は？」と聞いてみると。

「にげた。 〇〇くんが ふたあけたら にげてん」

その名の通り、まさしく「一瞬Go」であり、命名した子どもの意図がボディーブローの

ようにジワジワと効いてくる朝であった。

–  おしまい  –